私がアル中妻になるまでの経緯2
私は、若い頃、酒好きな彼氏と半同棲状態にあった。
毎日、酒とクラブ遊びとセックス三昧。笑
その繰り返しで、人生って楽しい!
愛されるって楽しい!と、幸せを感じていた。
でも、そんな日が続くわけもなく。
なぜなら、彼も若者で定職にもつかず、そんなにお金があるわけじゃない。
ちゃんとした貯金があるわけでもない。
私だって、進学先が決まっていたから勉強など準備もしなきゃいけない。
今でこそ、消費者金融は法律で定められた金額しか貸してくれなくなったけど
当時はどうやら、ゆるかったらしい。
バカ子は知らなかった。
一緒にいる時間、かかっているお金が全部借金であること。
私と出会う前から、スロットやパチンコで失敗して、多額の借金もあったこと。
一応高給なバイトもしてるようだったから、
年上だし実家暮らしで家賃もないし
そんなにお金がなかったとは…
急に切り出された。
実は、お金がないこと。嫌われたくなくてずっと隠してたこと。
わたしはショックだった。でも、お金が欲しくて一緒にいたわけじゃない。
大好きだったから。
それより気になったのは、今、私にバラすのはなぜ?
嫌われたく無かったから隠してたなら
どうして言ったの?
そこは、聞けなかった。
そのあたりの記憶は曖昧。
頭が急にグラグラして、目の前の幸せが無くなってしまう気がして、ぶるぶる身震いがした。
彼は、いい人だった。
借金がある事だけ告げて、あたしに、一円も要求することなく、だんだん会う時間も減っていった。